「”そのままの自分でいいんだよ”って伝えたい」
濱本芽里さんは、一年前からマヤ暦占いの勉強に励んでいるという。
世間一般的に、『占い』と聞くと違和感を持つ人も少なくないだろう。
しかし、彼女がマヤ暦占いの勉強を続ける理由は、実に自然体で地に足がついている。
彼女は、柔らかい表情でゆっくりと語り始める。
「仕事や恋愛の事で色々悩んでいた時に、マヤ暦占いをやっているという友達に試しにみてもらったのがきっかけ。
この時私はかなり恋愛の事で悩んでいて、マヤ暦占いのメッセージが自分に一番腑に落ちた。
そこから興味を持ちはじめたんだけど、最初は占いで人をみるって事に抵抗もあった。占いで、人の人生を決めつけてしまうのが嫌だったから。
でもマヤ暦占いを色々知る事で、人の事をもっと深く理解できるんじゃないかと思い直し、マヤ暦占いを勉強する事を自分自身に許可した。
やってみたらすごく楽しくて、もっともっと知りたくなった。
『やらなきゃ』っていう勉強は続かないけど、自分が心からやりたいって思う勉強は自然と続けられるんだって改めて実感できた。
そして勉強していくにつれ、マヤ暦占いは決して人の人生を決めてしまうものではなくて、このメッセージをどう受け止めて生かすかは、全部その人次第だという事がわかった」
そして彼女がマヤ暦占いを続けたいという想いは、女友達とのやりとりの中で、日に日に強くなっていったという。
「女友達にマヤ暦占いを勉強してるって伝えると、『私を占ってー』と喜んでくれる事が、単純に嬉しくて…。
占いを進めていくと、相手が笑顔になる瞬間が必ずある。『私、これで良かったんだ』って言ってくれる。
女性ってまだまだ可能性を秘めていると思う。
時に頑張り過ぎて自分を見失う事もあるけど、世の女性に”そのままの自分でいいんだよ”って伝えたい。
占いは自分がそれを伝えていくためのひとつのツールにすぎない。マヤ暦占いを通じて女性を元気にしたい」
「今までの経験は無駄じゃなかった」
彼女は現在、両親が経営するキャンピングカー製作販売会社の事務員として働いている。
彼女が、両親の仕事を手伝い始めてから2年。
様々な葛藤を乗り越えてきた。
「両親は私に会社を継いでほしいと思ってくれているけど、私の中には自分で事業を起こしたいっていう気持ちがずっとあって…。
でも、両親と仕事できたのはすごく良かった。親の想いや苦労が理解できたし、これは自分と親がゆっくり話すために必要な時間だったんだと思う。
会社を継ぐという事はできないけど、これからもいいカタチで関わっていきたい」
そして彼女は、自分が本当に好きな事を仕事にするために目下準備中だという。マヤ暦占いに加え、人の深層心理に触れる様々なセラピーや心理学なども日々学んでいる。
「今はまだ、マヤ暦占いやその他のセラピーを勉強中だけど、いずれは勉強した事を生かして、セラピストとして仕事をしていきたい。
人って自分の好きな事の中に答えがあると思う。
でも、頑張りすぎて疲れると本当に好きな事が何かさえも分からなくなる時がある。
その人の心をありのままに思い出させ、心のブロックを取り除くのがセラピストの役目だと思ってる。
自分のやりたい事をやってワクワクしたい。そんな人生を目指したいし、周りにもそう思ってもらいたい。そんな社会にしたい」
彼女がここまでの想いに到達するまでには、かなり時間を要したという。
「自分の好きな仕事をするという事は、家業を継いでほしいと思っている両親の期待を裏切るような気がして、大好きなマヤ暦占いともぶつかった時期があった。自分がすごく辛かったからこそ、相手の気持ちがわかる。だから今までの経験は無駄じゃなかった。今までの点が全部つながって、私の道になっている」
彼女は、自分の夢を楽しみながら実現させていく事が、世の女性にとって道しるべになったらいいと願う。
そんな想いがきらめいて、彼女が進む道をこれからもずっと照らし続けるだろう。
濱本 芽里(はまもと めり)
2004年、NGOピースボートが企画する地球一周の船旅45回クルーズに乗船する。船上で行われたミュージカル『A COMMON BEAT』にキャストとして参加。その後も2、3、6期にキャストとして参加し、8期はスタッフとして活躍。世の女性を元気にするために、勉強中のマヤ暦占いを生かしセラピストを目指している。
趣味は、気持ちいい場所をひたすら歩く事、ゴルフ。
Blog:Merry Libraryからハイホー♪ ~マヤの暦、にほんのこよみ~
Twitter:@merihyon