歴代使い続けられる大切なもの | NPO法人コモンビート
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歴代使い続けられる大切なもの

mini_15th_0604_title.jpgこんにちは!
澄み渡る青空が良く似合う、青大陸のちるちるみちる(中村美智留)です。
今日は、舞台で実際に使われる大道具の修繕作業を行った様子をレポートします。


コモンビートの大道具は、歴代使い続けられる大切なものです。
現在使われているのは、最初は3期公演時に作られたものとのこと。歴史を感じさせますね。
今回は舞台奥に配置されるパネルのリニューアル作業を行いました。
まず、朝は埼玉県の一ノ割にある倉庫から、パネルの運び出しをします。
スタッフや有志のキャストの協力で、一年間眠っていたパネルに「今年も頑張って貰うよ」とご挨拶します。
2tトラックでパネルを運んだ先は、東村山にお借りしている作業用の倉庫です。
大道具のなかさん(中里友一さん)の指示の元、協力して作業を行います。
最初の仕事は、長さ30mのガーゼを切り分けていくことから。
さながら巨大なお化けの一反もめんですが、可憐な女子が持つと天女の羽衣のよう。
力を合わせて等分に折りたたんでいき、切り分けました。
なんと8等分してもまだこの長さ!
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この作業ですが、合宿でシーツを畳むのと同様に、みんなの協力が重要です。
一人ではシーツに煽られてくしゃくしゃになってしまいますが、
2人で折っていくと簡単に終わります。
そこはコモンビートのメンバー、息の合わせ方はピッタリでした。
(ペアによって折り方の丁寧さにかなりばらつきがあったのは内緒です。)
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次は、装飾のためのダンボールと布を切り分けていく作業です。
これまでのパネルは平面状に描かれたものでしたが、今回のリニューアルで初めて
壁が立体的なレンガになっていきます。歴史的記念的な瞬間です!
ダンボールを切る人、布を切る人、ボンドを掻き混ぜる人に分担して作業を行います。
工程としてはさらに、
・ダンボールをボンドで板にレンガ状に貼り付ける
・刷毛を使いながら布を貼り付け、さらにボンドでサンドウィッチする
・レンガの模様が綺麗に見えるように目地を整える
という段階を経ていきます。
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最終的には、これに着色し、各大陸色(赤、緑、黄、青の四色)の壁ができあがっていきます。
明日は稽古があるので、ブラックスピリッツ(本番当日に舞台を影で支えてくれるメンバー)が作業を引き継いで、明後日にまた有志で作業を行っていきます。
そしてなんと来週の初めての全通し(ミュージカルシーンを最初から最後まで通して練習すること)では、このパネルも舞台上に上がってしまいます☆
いっしょに舞台に上がる大切な道具だからこそ、今回のパネルリニューアル作業を自分達の手で行えて、本当に嬉しかったです。本番へのモチベーションも上がってきました!
歴代のパネリストと共にパネルの背面に自分の名と思いを記録し、本番当日にまたこれを見ることをニマニマしながら想像しました。裏面に落書きできるのは、パネル作りをお手伝いした人だけの特権だそうです。勝手に書いてはダメですよ!
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余談ですが…
本日は実験的に青のパネルの作成を行いました。私も所属している青大陸の後方に配置されるパネルです。
そのパネルにこっそりと?堂々と?ちょっとイタズラしちゃいました。
自由の大陸の象徴である星のマークと、ペアダンスっぽい魅力のハートマークを忍ばせておいたのです。
客席からだとどのくらい見えるのかはわかりませんが、目を凝らして見つけてくださいね。