【28期東京】全身全霊の舞台に向けて | NPO法人コモンビート
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【28期東京】全身全霊の舞台に向けて

こんにちは!
本番前まであと6日。100人100日プログラムも残り僅かになり、本日最後の荒川スポーツセンターでの土日練習を迎えました。
7/26(土)の練習報告ブログを担当させて頂きます赤大陸の伊藤千菜美(ちなむん)です。
人生初のブログがこのタイミングなのはかなりプレッシャーですが,私なりに想いを伝えていけたらなと徒然なるままに書いてみます。

梅雨明けまして、最高気温36度とかなんとか言っておりまして、武道場は何もしなくても朝からサウナ状態です。普通の人ならこの場にいるのすら嫌になるでしょう。でもここには本番を一週間前に控えた熱い熱い大人たちが大集合。

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さてこの日の練習はメイク講座から始まりました。本番舞台に上がるキャストは各大陸をイメージした舞台衣装を着用していますが、衣装だけでなく舞台用のメイクもキャストを華やかにしてくれる重要なものです。舞台メイクなんてほとんどの人がやったこともないし、男性はそもそもメイク自体やったことがありませんって人がほとんどですもんね。メイクのやり方は実演が行われながら、1時間弱かけて説明されました。仲間の顔が変わっていくのをみんな興味津々で見つめていましたよ。人の顔ってこうやって変えられていくのね・・・本番での衣装とキャストの顔にも注目してくださいね!!

お昼まではシーン理解の時間が設けられました。ミュージカルを演じる上でその作品の世界観を理解するのってやっぱり大事で、なおかつ私たちはそれを90分という短い時間でお客様に伝えなくてはいけないのです。本番1週間切ったところでダンスの練習、シーンの練習に明け暮れるってわけにもいかず、逆にここがみんな揃ってできていないと単なる歌って踊るショーみたいになってしまいますからね。

 

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今日は作品のシーンの中でソロを歌う各大陸のCGsと各大陸を統括する権力者、そしてみんなの象徴となっている白スピリットが作品の中でどんなストーリーを持っていて、どんなことを考えていて、どんな気持ちで演じているのか、歌っているのかをそれぞれみんなの前で話してもらいました。同じシーンを演じている人もそのシーンに出ていなくても、ここではどんな物語が進んでいるのかを知ることで28期が作り出す世界観が明確になって、1人1人のストーリーがそこに織り込まれていくことでこの作品はどんどん磨きがかけられていくのです。ダンスが演技が上手とかそういうものじゃない。魂がこもっているのかどうか、かつそれを全身全霊で出せるかということがこの作品の出来に関わっているわけですね。

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あと、このミュージカルはもともとアメリカで作られたものでして、ということはもともと英語で演じられていたわけです。日本語化されて作品が伝わったわけだけどもこの作品がオリジナルに伝えたかったものって、やっぱりそこに触れないとちゃんとみえないです。ほら、映画とかでも字幕と日本語吹き替えって全然違ったりしますよね?今日のシーン理解の時間ではこの作品で出てくるナンバーの英詞をみんなで見て、私たちが今歌っている日本語のものとどう違うのかを理解する時間が設けられました。

この作品の最後に希望を届けていこう!とする「願いをのせて」という曲があるのですが、英語で直訳すると「平和の歌を歌えるだろうか」って世界平和に対する挑戦の曲として歌われていま す。メンバーの中にはこの曲の日本語の歌詞は薄っぺらいと思っていた人もいました。でも実際に英語の歌詞をみて、そこに込められた本当の経過や想いを含めて、私たちが歌っているものになっていると分かって想いを込めやすくなったようです。どの考えが正しいっていうのは判断なんてできるものじゃない。大事なのは本当に伝えたかったものは何なのかを理解した上で、自分なりの表現をすること、伝えることなんだよね。アメリカで作られた時の元々の想いに、自分たちの考えや想いを日本語にのせて表現することで28期のミュージカルの世界観ができて、それをお客様に伝えられたらいいなと思っています。そして午前の最後は英語でその歌をみんなで歌いました。初めてこの歌詞をみて一回だけどんなものかを聞いただけなのに、みんなの合唱はぶっつけ本番でとてつもなく揃っていました。本番は日本語ですが、107人の想いがつまった「願いをのせて」をお楽しみに!!

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午後はウォーミングアップを終えたあとは後半シーンの止め通しでした。みんなの不安点を消して、本番に望むべく演出、歌、ダンスすべてにおいて最終チェックが行われました。みんなの魂がのった作品が本番一発で出せるように、猛暑の中でも全力で取り組んでいました。
あと一週間ないという現状で、きっと誰もが納得できる演技がしたいと思っているし、誰もが今のままでそれができるかという不安を抱えています。全身全霊で演じるってどういう事なんだろう。これが本番までのみんなの課題です。
3ヶ月前に始まったこのプログラム、ここまでいろんなことを通してやってきたこと、感じたこと、共有したこと、ぶつかりあったこと、そしてこの作品を作り上げたこと、その全ての中に一人一人の答えが必ずあるはず。自分と向き合い、殻をやぶって、全力で演じるからこそ伝わるものがあるし、この作品が繋げてこられた事実がある。そして28期東京のメンバーもきっとその1ページを作り上げられると、私は信じています。
8月1日と2日の公演できっと伝えてみせます。
107人の勇姿をご期待ください!!

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いつの間にかものすごく長くなってしまいました(笑
ここまで読んでくれてありがとうございます。
最終練習(7/27)は最後の全通しです!本番につなげられるようにがんばりますよー!!
自分を信じて、仲間を信じて、Let’s be WILD!!

赤大陸 伊藤千菜美(ちなむん)