「愛すること、愛されること」という本を何年も前に古本屋で買った。
そのときは、ぱらぱら読んであまり興味を持たなかったが、本棚を整理したとき、何気なく開いてみたら、なんと素敵な本じゃありませんか。
なぜ何年前は全然響かなかったんだろう。
今はたくさんの言葉が心にすっと入ってくる。
不思議だ。
本を読んで気に入った言葉は書き留めておく習慣がある。
「立ち止まり、待ち、時間(カイロス)をかけることは、愛の技術を磨くために必要不可欠である。」
「愛を持続させるには、慣れてしまった人や場所や仕事にも注意を向け続けなくてはならない。注意を払うのが愛の基本であり、その反対が当たり前に思うことである。長く続いた関係をダメにしてしまう主な原因は、相手の存在を当たり前に感じてしまうことなのだ。」
「幸せはすべての欲望を満たすことではない。小麦からもみ殻を取り除くように、健全な欲望と危険な欲望をより分け、自ら進んで単純なことを実践する中に幸せはある。」
書き留めたいことばがいくつもいくつもあった。
本を開くのがウキウキする雨期です。