コモンビートというミュージカルに関わるのは、この中部が2度目でした。
といっても、1度目は地方共催という形で福井での変則的な50人70日プログラムだったため、100人100日、という本来のコモンビートに参加するのは初めて。
1度目の福井で、「これはすごい舞台だ!もっと大人数で大きな舞台なら、どれだけのパワーになるんだろう」と、わくわくし、体験会に行く前にはすでに参加を決めていました。
とはいえ、福井県からの遠方キャストになる。
福井県から毎週のように愛知県まで通うこと、100人という人数、100日という期間。
毎年体調を崩す夏場の、プログラム。
不安も大きかったです。
実際、自分にもまわりにも色んなことがあって、
凹んで、ぶつかって、泣いて、色んなことに気づいて、色んな人に迷惑をかけて、
このまま参加していていいのだろうか。
そう思ったことも、実は何度かありました。
それでも続けたのは、100人100日の集大成、本番がどんなものなのかという押さえきれない好奇心。
福井でまたやるために、自身が学び、伝える力をつけたいという、向上心。
平和な日本の中でおこる、戦争のようないじめにコモンビートを重ね…その悲しさを伝えたいという思い。
よさこいの唄い手としてマイクを握る責任感。
何より、中部で出会った仲間たちの、パワー。愛といっても過言じゃない信頼。
そういった支えに背中を押されて、10年来禍根を残していた人に連絡を取ったり。
人生の指標が見つかったり。
今回参加することで、色々なものを得ることができました。
私にとって、大きな節目となる舞台でした。
そして迎えた101日目。
プログラム終盤で誕生日を迎え、色々な節目を終え。
人生1度はやってみたかったことをやってみる年にしよう、と決めて。
今までの自分の腰の重さからは考えられないくらい外に向かっています。
体力ではなく気力で生きています。
今、返ってコモンビートからは離れてしまっているけど、
でもまず、自分の夢から人生をつくることを、そして、そこから社会に繋げていくことを、やっていこうと思います。
社会をあったかく変える。
その力になれる人間になりたい。
小さな小さな力でも、さみしい人が1人でも減る手助けになれますように。
33期キャスト 飛田志織(うらら)