11月7日。
いよいよ「もざいくプロジェクト」本番の日がやってきました。
メンバー全員が揃い、「こもんびと」「あちびと」全員で作り上げた本番の模様を、キャストの佐藤一平(いっぺい)がお届けします。
この日から合流するメンバーも集まり、朝から中学校の体育館で練習。
皆との練習もこれが最後。
輪になって作品中の一節「つなぐ、つながる、つなぐ、つながる…。」を全員で唱え意識統一。
よしっ!ずくう出していこー!
細かい部分の最終調整。
昨日から課題となっていた「こころの道」の歌詞をしっかり覚えて歌うことなどがこの練習の主なテーマだったと思います。
時間はあっという間に過ぎ去り、気がつけば本番会場の阿智村公民館に到着。
「阿智祭」は地元の阿智人で賑わっています。
「ハイ!チーズ!」 「イェーイ!(俺達シティボーイズ!)」
って感じで調子に乗った記念撮影などを楽しみながら、束の間のお祭り気分を楽しみました。
屋外の出店でお昼ご飯を食べるとすぐに楽屋へ集合です。
本番直前まで歌詞の確認、群読の読み合わせ。
舞台から聞こえるマイクチェックの音に緊張感が高まります。
「走らせないで。ひとつひとつの言葉を置いてくるように。」という練習中に聞かされていた言葉がフラッシュバックしました。
この2ヶ月間。僕らが感じ考えた事。全部舞台に置いてこよう!
本番!
「求めたのは交流ではなく、交じりあい。」
真摯に大切に言葉・想いを伝えていきます。
群読の一節。
「つなぐ・つながる・つなげる・つながっていく…。」
誰の声かもわからない声が練習以上のエネルギーを持って聞こえてきます。
伝えたい、伝えたいと思うキャストの皆と一体となってパフォーマンス出来て本当に幸せでした。
最後の「こころの道」を歌う時、大塚事務所での歌詞作りの情景などが思い出され涙が出ました。
第一部終了後の第二部では会場のお客さんみんなと「こころの道」を歌いました。
歌のお兄さんとお姉さんの爽やかな進行のもと、お客さん達も舞台に上がり一緒に歌いました。
客席の中、目に涙を浮かべ「こころの道」を歌うおじいちゃんを見つけた時、僕も泣きました。
これだけ世代が違う方にも何かを伝えられたのだと思うと、ありきたりな言葉だけど「やって良かった。」と思いました。
最後にもざいくチームの皆と阿智スタッフの方々でプレゼント交換や缶ビールで「カンパーイ!」をしてもざいくプロジェクトは幕を閉じました。
中学生の頃からずっと「もざいく」の向こう側を見てみたかったし、
「もざいく」の向こう側をつくってみたかった。
これが僕の「もざいくプロジェクト」への参加動機のひとつです。
しかし、気がつけばこのプロジェクトに関わったひとり一人がもざいく模様のひとつになっていたような気がします。
「もざいく模様ってすごいよな、ひとつひとつがはっきりとしてないと模様として綺麗じゃないんだよ。」という阿智村スタッフのひとり、原和信さんの言葉が印象的でした。
全くのゼロベース。
始まった時はどんな作品になるのか誰にも予想ができなかった。
だからこそひとり一人の感じたこと、ひとり一人の想い・考えたことの発信が大切なプロジェクトでした。
僕達の想いがひとつひとつ紡がれることで出来上がった作品は綺麗なもざいく模様のようになっていたのだと思います。
公演後のあのアンケートの数。お客さんのほぼ全員が答えてくれたのではないでしょうか。阿智村の方々から次なるオファーも舞い込んで来ている模様です。僕達としても学ばされることが多かったプロジェクトでした。
これからもこのプロジェクトが続いていくことを願って!
バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!(大成功!)