こんにちは!NPO法人コモンビートの職員1年目、村山菜々子(なな)です。
このインタビューシリーズでは、私(なな)が、コモンビートで一緒に働く仲間たち(パンゲアメンバー)に、コモンビートとの出会いや活動への想い、NPOでの仕事についていろいろ聞いていきます。ぜひ、私と一緒にコモンビートの裏側を覗いてみてください!
「パンゲア」とは?
コモンビートでは事務局メンバーのことを「パンゲア」と呼んでいます。各期のプログラムスタッフとは違い、長いスパンで、全地域の活動・団体の運営全体にコミットしてるメンバーです。全国で大規模な活動をできるのは、全国に散らばって活動している事務局メンバーが「パンゲア大陸」のようにひとつに繋がれているからなんです。

今回インタビューするのは、「100人100日®ミュージカル」プログラムを運営するミュージカルプロダクションにて、バックオフィスを担当している西村菫(すみれ)です。新卒でフリーランスの道に飛び込み、今ではコモンビート以外に3つの仕事を同時に行っています。バックオフィスは、ミュージカルプログラムが全国でスムーズに進行していくために必要な、縁の下の力持ち!そんなすみれの想いをたっぷり聞いてみました。ぜひ最後までお読みください

自分の大好きな英語やミュージカル、そして魅力的な人と関われる環境との出会い。
なな:すみれは「英語、ミュージカル」が好きなんだよね。それぞれを好きになったきっかけってあるの?
すみれ:小学生のころ、映画「High School Musical」 を見て ミュージカルと英語が大好きになった。英語への興味も深まり、大学時代にはドイツ留学へ。そこで「自分の働き方は自分で選んで決めていい。生き方に正解や型はない。」ということに気づいた。帰国後、「働く会社を選ぶ」就職活動にワクワクしない自分がいて…。だったら、「自分がわくわくできる仕事を見つけるまでは就職はしない」「ワクワクできる働き方・生き方を自分で作っていこう」と決意。そんな時に機会をいただき、「自分で仕事を選択できる、フリーランスになろう」と決めました。
なな:大学卒業していきなりフリーランスなんてすごすぎる…!最初はどんな風に仕事をしていたの?
すみれ:最初の仕事は、学生時代にお世話になった人から「一緒に働かないか」と声をかけてもらったことがきっかけで始めたよ。就職活動にはわくわくしなかったけど、その人と働くことにわくわくしたので、「やる!」と即決だった。初めての仕事だったから、スキルや経験はなかったけれど、私には時間がたくさんあったから、「時間がある分ていねいに仕事と向き合い、信頼される人になろう」と思っていたよ。
なな:そうなんだ!「ていねいに仕事をすることで信頼を集める」って、とても素敵〜!今のすみれの仕事にも通じている気がする。
コモンビートとの出会いは、大学生の時だったんだよね?
すみれ:そうそう。第55期東京公演(2020年)に高校の友達が出演していて、お客さんとして観に行ったのがはじまり。小さい頃からミュージカルが好きで、当時大学4年生で就職活動にもモヤモヤしていたタイミングだったから、舞台に釘付けになって。「次は自分がコモンビートの舞台に立つ!」って決意したよ。
なな:最初はお客さんとして出会ったんだね。でもキャストへの挑戦を決めたあと、コモンビートのミュージカルはコロナ禍でストップ。その中で、どうしてコモンビートで働くことになったの?
すみれ:一番最初に関わっていた仕事で、当時コモンビートの国際チームにいた「もっぴー」と出会い、声をかけてもらったのがきっかけ。大学在学時にコモンビートの舞台を見て、卒業後の仕事メンバーにもコモンビートに関わる人がいて…ただただ奇跡みたいな巡り合わせだった。留学経験があったから「国際」にも興味があったし、もっぴーも含めて当時の国際チームのメンバーが素敵だったから「人」にも魅力を感じ、コモンビートで働こう!と思ったよ。
なな:すごい巡り合わせだね。これはすみれにしかない、コモンビートとの出会いだね!
現場に全てを注いでもらいたいから、裏から全力で支える!
なな:コモンビートで仕事を始めてからは、コモンビートとどんな関わりを持っていったの?
すみれ:2021年から2023年の春までは国際チームに関わっていて、コロナ以降、ミュージカルプログラムが再開するタイミングで、「次はバックオフィスもやってみない?」と声をかけてもらったよ。「どんな人と働くか」を大事にしている自分にとって、それまで一緒だった国際チームのメンバーもいた「パンゲア」で仕事を続けていくことは興味があったから、バックオフィスもを担当したいと思った!
そして、バックオフィスで働き始めたと同時に、コロナ以降初の開催となる57期東京プログラムが始まり、念願のキャスト出演もできたよ!

なな:私とすみれの出会いはここだったよね。当時、キャストをやりながらどんな仕事をしていたの?
すみれ:キャストの受け入れに関するメールのやり取りや入金確認をしていたよ。ミュージカルプログラムの「入口」に関わる部分だけを担当していたから、プログラムのネタバレもなく、2020年から待ち望んでいたキャスト参加を存分に楽しむことができて嬉しかった!100日間を過ごしてみて、現場の熱量を体感できたし、コミュニケーションもとても大切にしていたし、100日間のスピード感にもびっくり。
なな:キャストを経験した後、パンゲアとして大切にしていることに変化はあった?
すみれ:現場を知ったからこそ、プログラムの現場にいる全員に全力でその場に集中してほしいと思ってる。バックオフィス(=裏側)のことは気にせずに、現場に全てを注いでもらえるように、バックオフィスの環境を整えることに全力を尽くしているよ。
言葉を大事に、言葉で自分を表現する
なな:他にも3つの仕事をしているけど、普段心掛けていることや大切にしていることはある?
すみれ:仕事では、「ていねいを心がける(正確性)」と「スピード」両方大切にする。人としては、「やさしい自分でありたい」と思っているよ。この2つを仕事でも日常でも大事にしていて、その上で、「自分の言葉をどう使うか」をすごく考えているかな。
ファシリテーターの仕事をするときには自分の発する言葉がダイレクトに目の前の人へ届く。バックオフィスだったら、自分のメール文が、コモンビートにこれから出会う人たちの最初の入り口として届く。「言葉」は「自分」を表現してくれるものであり「自分」を作るものだから、「言葉」がいい意味での自分の武器になるように、大切にしているよ!

なな:すみれが「言葉」を大切にしているの、すごく伝わる!!パンゲアの中でも、バックオフィスで顔は見えないけど、すみれのメール文がとてもていねいだったり、メールの言葉からすみれのあたたかさを感じてる人、たくさんいるもんね。
最後に、これからのすみれの想いを聞かせてください!
すみれ:キャストとして「表舞台」を知ったからこそ、「プログラムの裏側」を支えることにやりがいを感じています。コモンビートは、多様な関わり方の人がいるのに、みんなで一緒に同じゴールを目指していることが面白い!関わり方は様々なのに、いつの間にか1つのチームとなって未来を描き、大きく成長していくコモンビート。これから先、どんどん成長してく中で、 「すみれがいるからバックオフィスは大丈夫!!」と思ってもらえるように頑張りたい!
コモンビートではバックオフィスで完全に「裏側」を支えているすみれですが、実は表でも裏でも活躍できる人なんです。私は今、次の名古屋プログラムのコアスタッフとして表にも立ちながら、事務局として裏側の仕事も頑張っています。私にとって、すみれはまさに目指すべき姿。すみれが言っていたように、今回のインタビューを通して記事を書くことでも、「言葉」はすごく大事。私も、ミュージカルの現場と事務局の両方を知っているからこその自分の強みや武器をこれから見つけたいなと思いました。
そして、キャスト仲間の「すみれ」の知らなかった一面も知ることができて、すごく楽しい時間となりました!
次回の「パンゲア図鑑」もお楽しみに!