Meet the world:vol.36 ハンガーワークショップ in Metepec/Mexico | NPO法人コモンビート
企業・自治体の方 学校関係者の方 お問い合わせ

Meet the world:vol.36 ハンガーワークショップ in Metepec/Mexico

みなさん

こんにちは。もっぴー(三矢楓)です。

ただいま5か国目、デンマークのSkive(スキーバ)です!

UWPのツアー最後の国です。つまりはこの旅も残すところ1週間となりました。。。!!!涙

早くて驚きです。。

ですが、もーう少しメキシコについて書こうと思います(笑)

ツアー中盤からなかなかタイムリーに書くことができていいないのです
がヨーロッパツアーについても追って記載していきたいと思います。

Metepec(メテペック)でのtheme of the weekは飢餓。1
週間を通して勉強をしていきますが週の半ばに大きなワークショップがありました。

ワークショップは昼食をとらずに開始、
部屋に入り自分の役を示すカードを受け取りそれぞれの階級に移動します。
私はベトナムで働く漁師です。

低所得者、中級、高所得者と3つの階級に分けられた部屋で時間を過ごします。

私たちキャスト約100人に対して低所得者のチームは約60人、中級が30人、
高所得者のチームが10人足らずというような配分でした。

低所得者、中級のチームの横を通り、
豪華なテーブルにキャンドルや花瓶が供えられた高所得者のテーブルには前菜、
メイン、デザートまでどんどんと食事が運ばれていきます。
どんどん時間がたっておよそ2時間後に低所得者と中級チームにも食事が与えられました。

椅子が並べられた中級のエリアに運ばれてきた食事は豆と米、コップ1杯の水です。
男性に食事がいきわたった後に女性が食事を受け取ることができます。

そして狭いスペースで固まって座る低所得者チームには中級で1人に与えられた
食事のたった2-3皿とペットボトル1本の水を約60人でシェアしていました。

一方で高所得者のテーブルには次から次へと食事が運ばれてきます。
最後には、ついに高所得者で食べきれなかった食事が皆の目の前でごみ袋に捨てられていきました。

世界の現実を突きつけられて、言葉が出てきませんでした。
実際、世ではアジア・アフリカを中心に約8億人の人たちが飢餓で苦しんでいます。
しかし、日本で生活をしていると実際に飢えで苦しむ人を同じ部屋で見ることはありません。
社会の授業で勉強をして、世界で起こっている大変な問題だとは知っていても、
自分の知らない人がどこか遠くの世界で起こっていることのように思ってしまうと、
問題意識をなくしてしまいます。
ですが、同じ部屋でたまたま役割を示す紙で分けられたキャストたちが
それぞれの現状を経験すると、とても他人事とは思えませんでした。

世界では食料が足りていない以上に、廃棄をする量が非常に多く、
世界の人が公平に食べ物を得られることができていません。
実際に、世界で年間に生産されている食料の3分の1の量が廃棄されています。
この食品ロスをなくすことができれば世界の飢餓の問題に大きく貢献できます。

これをきっかけに日本の食品廃棄事情についても調べてみました。
アメリカのレストランで食事を普通に残す光景に驚きと失望を感じていましたが、
日本の食品廃棄量も他国と比べて非常に多く、アジアではNO1です。
家庭での食品廃棄もそうですが日本独特の背景としては、
安全への価値観が強いため賞味期限が他国と比べて短く、物流企業やコンビニ、
レストランなどでまだ食べることができる食料が大量に廃棄されているそうです。
また、日本ではまだあまり「ベジタリアン」を見かけませんが、
UWPのキャストの中には10人近くの「ベジタリアン」がいます。
(ベジタリアンの中にも個人のポリシーによって食べるものが違い、
例えば魚はOKな人動物から生産されるものはすべて食べない人など、
なのでなかなか一言では言えないのですが。。)

肉が生産される過程で牛や豚に与える餌が大量に必要なため、
たくさんの資源を使っていることになります。
ベジタリアンの中には地球の食料資源を考えたときに肉類を食べることに
疑問を持って肉類を食べることをやめた人も多くいます。

では、自分たちにできることは何なのでしょうか?

食事への感謝の気持ち、食事を残さずに頂くこと。
家族や友達の中で話して問題意識を持つこと。
食事を残さないことは元々自分の中の強いポリシーだったのですが、
これをきっかけに自分で選べるときは野菜中心の食事を心がけることにしました。
人から頂く食事を断りたくないという気持ちもあるので「ベジタリアン」とはとても呼べませんが
少しづつ食事を見直していこうと思います。

時々、世界で起こっている問題を考え続けると、
とても大きすぎて自分に何ができるのかと気持ちが落ち込んでしまうのですが、
世界から集まったUWPのキャスト達と自分たちに何ができるのかと議論をしていると、
きっと世界をより良くできると希望を抱くようになりました。そしてショーを通してお客さんに問いかけたり、
“Keep hope alive”というポジティブなメッセージを発信していくことで
もっと世界を巻き込んでいけると思うようにもなりました。
自分一人が野菜生活に変えたところでどれだけ地球に貢献できるかなんて分かりませんが、
小さなことでも一緒に考えてきた仲間を信じて行動し続けていこうと思います。

自分も知らないだけで、日本にもベジタリアンって結構いるんでしょうか?
日本に帰ったらベジタリアンランチ会とかやってみたいです^^

もっぴー(三矢楓)