【あんどぅ石巻報告】泥撤去作業編 | NPO法人コモンビート
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【あんどぅ石巻報告】泥撤去作業編

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こんにちは!安藤悠一(あんどぅ)です。
4月1日~9日まで、宮城県石巻市でボランティア活動をしてきました。
その一部を報告させてもらいます。
一週間の内2日間は、被害の大きかった街に泥撤去作業ボランティアに行きました。
お手伝いにいった、酒屋さん・肉屋さん・歯医者さんについてそれぞれを報告します。


【酒屋さん】
酒瓶が店舗中に散らばり、泥まみれ。
裏の家も浸水し、家には車が突っ込んでいる状況。
酒屋の腰の曲がったおじいちゃんは、泥まみれのお酒を悲しそうに移動させていました。
この地域は2m50cm程浸水した模様で、床だけでなく壁も泥で汚れている状況。
ようやく3日程前から出るようになったという水を使い、出来る限り奇麗にしました。
おじいちゃんに訪ねるといつの日か酒屋を復活させると言っていました。
いつの日か、ここに宮城のお酒を買いに来たいと思っています。
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【肉屋さん】
仙台の牛タンをメインに売ってるお肉屋さん。
男6人掛かりでようやく動く程重いお肉のショーケースが、
津波で店舗の中に大きく流されていました。
本当に重かったんだけど、これが津波で動いたっていうのが、
なんだか信じられなかった。肉を切る為の大型機器なんかも流されていました。
また、泥まみれのお肉をごみ袋40袋分も廃棄。これは悲しかった。
こういった食材を扱うお店は臭いも問題。
震災から2週間程でようやく生肉をゴミに出せた訳だけど、
それまで臭いがかなり大変だったと言っていました。
食料品を扱うお店が今回の津波で受けた打撃の痛みが少しわかった気がします。
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【歯医者さん】
70歳のおじいちゃん先生は、街での信頼も厚い。
今回の津波で病院は壊滅状態になってしまったけど、
たくさんの地域の人に励まされている為、中古の機材を買って、
病院再開を目指すって言ってました!
実は今回の震災で奥さんを亡くしてしまったらしく、苦しい思いをされています。
それでも立ち上がろうとする意志に感動。70歳で再び開業を目指すとは本当にすごいの一言です。
病院は泥まみれで、ひたすら泥を外に出しても、また泥。
自分たちのチカラでかなりキレイにしたものの、まだゴールまでは時間が掛かりそうでした。
一日も早い開業を祈ります。
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どの家、どのお店にもそれぞれの苦労や想いが交錯している。
その一部に触れ、微力ながら復興に向けてお手伝いさせてもらえたことが幸せでした。