Vol.201「集中したくなる授業とは…」 | NPO法人コモンビート
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Vol.201「集中したくなる授業とは…」

去年の秋から千葉のシュタイナー学園で韓国語を教えている。
シュタイナー教育の方針で、低学年から外国語に馴染ませるために、ご縁あって韓国語を教えることになった。対象は小学一年生。
10年ぶりに教育現場に復活!!本当にうれしいことです。
シュタイナー教育は、教師時代から興味を持っていたので、このようなチャンスが与えられたことに感謝でいっぱいです。
でも韓国語が通じない子どもたちに向って、韓国語だけで進める授業は、なかなか難しい。
集中力が切れたとき、教室がうるさいとき、
「集中して!」
「静かにして!」
と言いたいし、
見て真似てほしいとき、
「先生を見て!」
と言いたい。
が、韓国語100%の授業では、それが通じない。全くコトバが役に立たないのだ。
集中してくれないのは、つまりストレートに言えば、「つまらない」という自己表現。
叱って集中させても「集中力のやらせ」であって、「集中したい授業」じゃない。
先週それで行き詰まり、一週間悩んだ。
集中して!見て!聞いて!
を言わずに、
集中したい!見て真似たい!
と思える「魔法の授業」がしたい。
声の抑揚、間の取り方を徹底的に変えた。絵と歌、歌とジェスチャーを組み立て直して、40分をリズミカルに仕上げた。
するとどうでしょう!
本当に彼らの集中度も目の輝きも増した。
今日取り入れた新曲2曲(チュソン作詞作曲)も大好評♪
ちょっとずつ近づいてます。シュタイナーらしい授業。
先生の威厳で作る授業ではなく、子どもたちが好奇心全開で追ってくる授業。
理想を知ってはいても、コトバが通じるとつい手っ取り早く「静かに!」と言いたくなる。でもそれが通じないという、素晴らしいチャンスをもらっている。
今日は理想に一歩近づけた!!!
40分の本気勝負。気を抜けない楽しさがあります。
良い子のみなさん、ありがとう。
(私が日本語をしゃべれるとは思ってない。かわいい・・・)