「みんなが居れば、何でも出来る!」 | NPO法人コモンビート
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「みんなが居れば、何でも出来る!」

15th_0509_title.jpgこんにちは。
緑大陸発信部サポーターの渡邉聡美(ベッキー)です。
ドッキドキ!の初ブログ……。
どうぞ最後までお付き合い下さいませ。
今回は、5月9日(日)の練習についてレポートさせて頂きます。


本日もとても過ごし易い気候の中での練習でした。
近隣からも遠方からも沢山の過去キャストの方々が応援に来て下さり、より気合いが入ります。
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まずは全員で大合唱の感動のナンバー「願いをのせて」。
4つのパートに分かれて確認した後に全体で合わせます。
自分の音を乗せていってハーモニーを作ること、休符はきちんと止めること、
余韻を大事にすること、そして笑顔で歌うことを特に意識して練習しました。
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練習の終わりに全員で合わせた時、まさかの事態が。
曲の一番最後のユニゾンで歌う部分に来た時、感極まって泣いてしまいました。
それでも何とか歌わなくてはと必死に声を出そうとすればする程、感情がこみ上げて来ます。
その話をすると、私以外にも泣きそうになってしまったという人が沢山居ました。
これは歌自体の持つパワーもさることながら、大型連休ということでダレることなく、
それぞれが気持ちを作ってきた結果だと思います。
大型連休の間は練習は無かったものの、各大陸で飲み会・自主練習・バーベキューなどで親睦を深めていました。個人的にも、緑大陸と赤大陸の皆さんに誕生日を祝って頂きました。
自分の大陸は勿論のこと、他大陸、更には遠くに感じていたスタッフとも徐々に親交を深められていると感じています。それが良い意味で練習に反映されているのだと思いました。
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その後は、お待ちかねの衣装インフォメーション!
まるでファッションショーの様にキャストがずらりと並び、見ているだけでワクワクします。
そしてスローガンの「衣装を制する者は舞台を制す!」を全員で合唱。
衣装部から基本衣装と特別衣装の説明、小物の取り扱いについてなど説明がありました。
まずは1ヶ月後までに、とりあえず形になる様に衣装を揃えます。
では皆さんもご唱和下さい。
「衣装を制する者は舞台を制す!」
一世一代の晴れ舞台、渾身の衣装で臨みましょう。
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お昼休みは、お待ちかねの第一回チケットレジスト(チケットの精算をするという意味)。
発信部サポーターの人達も、慣れない手付きながら一生懸命レジストしていました。
大陸ごとにばらつきはあったものの、100枚以上の枚数を叩き出し、好調な滑り出しです。
午後は大陸ダンス(各大陸の特色を表したダンスのこと)から始まります。
本日は立ち位置の発表の日!
更に、大陸ごとに分かれてのダンス練習で小物の配布がありました。
絶対無くさない壊さない、洗濯もダメ。
代々受け継がれてきた歴史の重みを感じると、手にするだけで緊張してしまいます。
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立ち位置の発表に伴い、フォーメーションや入り・はけをしっかり理解することが重要になってきます。また、振りも一部変更になりました。
いつもより意識するポイントが多いですが、それらを踏まえて頭と気持ちを整理し、
臨むのは大陸ダンス全通し!
こんなに早くこの日がやってくるとは思いませんでした。
しかし今後はあまり大陸ダンスの時間は取れないとのこと。
一回一回、大切に踊らなくては。
出番を考えながら立ち位置に準拠してスタンバイ。
応援に来てくれた過去キャストの皆さんは勿論のこと、
外には隣の体育館に来た子供達も張り付いていました。
いつも以上の大歓声の中踊ります。
ダンス部からも、「すげぇ!」と言って貰えました。
やはりフォーメーションが入ると、その作品の出来栄えが格段に上がりますね。
更に精度を高め、披露出来る形に近付けていきましょう。
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最後は「言葉をこえて」と「コモンビート2~共通の鼓動~」に分かれてそれぞれの初練習です。
まずは「言葉をこえて」。
このシーンのテーマは、「unspoken words」を届けるということ。
初めて会った人の戸惑いや不安、期待はみんな一緒です。
劇中の大陸の住人達は、言葉や文化の違う他の大陸に触れます。
状況は違えど、キャストが初めてコモンビートに触れた時や、
現在のメンバーと顔を合わせた時の気持ちや行動と一緒。
もう一方の「コモンビート2~共通の鼓動~」。
これまでも他大陸と一緒に舞台に登場することはありましたが、初めてハーモニーを重ねるという意味で重要なシーンとなっています。
ここは2つの見所があり、ひとつは文化交流がビジュアル的に表されるところ、
もう一つはハーモニーです。歌声も優しくソフトに美しく響かせて雰囲気を作ります。
とても幸せな空気の流れるシーンなので、それが強ければ強い程に戦争シーンの
残酷さが浮き彫りとなります。この落差を作る為にも、このシーンの幸せさをより際立たせなければならないのです。
皆もそれを理解したのか、「1回目でこれだけとはやりよるな」とスタッフから腕組みで言われる位の完成度でした。
それを受け、「音を凝縮して」、「のべーんとしてるから、弾む感じで」などと次々に要求を頂き、その度に良くなっていくのが歌っていても分かったので嬉しかったです。
最後の通しの時には、スタッフから「ステキ……☆」の一言を頂きました!
殆どの人は出演しないとは言え有意義な練習となりました。
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さて、密かに疑問を持った人も居ると思うのですが、何故そのシーンに出演しない人も一緒に練習するのでしょうか?
自分が出演するシーンを知らないと、コマ切れ状態でしか流れをつかめません。
そこで、シーンを共有することでストーリーの繋がりを理解するという狙いがあります。
舞台上に出ていても出ていなくても常に101人全員でシーンを作るという意識を持ち、
出演しないシーンも真剣に練習するのです。
最後のインフォメーションコーナーで、事件は起こりました。
いつも「どうも~」と笑顔でバインダーを小脇に抱えて小走りで入ってくる西尾一幸(なる)さんが、
マツケンサンバで登場!会場は大いに沸きました。
ただのインフォメーションもエンタテインメントに変えてしまうコモンビート、流石です。
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ここで、後から駆け付けたアシスタントプロデューサーの久保田晃成(パプワ)さんが、
「ダンスの通しは外に居ても気迫が伝わって来て、本当に魂がはみ出ていた!」と大絶賛。
しかし、ロッカールームの使い方があまり美しくなかったり、貴重品を見える所に置いてその場を離れて無用心であるなどの注意も頂きました。
「歌もダンスもこんなに素晴らしいのに、そんな君達がどうして初歩的なことが出来ないのかと悔しい!」の一言に、皆うつむくしかありませんでした。
私もひとつ気になったことがありました。
休憩時間にロッカールームの洗面所に行くと、水がだばだばと出ていました。
何気なく使っていますが、水はとても大切な資源です。
日本に居ると当たり前に存在するので気にも留めないかもしれませんが、世界では水を奪い合って戦争が起きています。
社会に発信していく中で、そういう意識も共有出来ていけたら良いなと思いました。
シーンが進むにつれ、今練習しているのは丁度各大陸の住民達が他大陸と交流を深めているところですが、それは劇中に限ったことではありません。
出会ってから1ヶ月ちょっとですが、それぞれが自主的に交流を進めた結果、
気軽に声を掛けて笑い合えたり、同じ大陸の様な気がすると言って貰えたり、
着実に距離が縮まってきているのを肌で感じます。
共に志を抱き、同じ方向を向いて頑張る仲間であると同時に、それぞれが大陸を愛し、結び付きを強くしたいと願っているからなのだと思います。
100日間は限られた時間ですが、どんどんお互いに働きかけて、役柄の上だけではなく自分達のコモンビートも共有していけたら素敵ですね。
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この日は、実際に舞台に立つのだという実感が湧く出来事の多い1日でした。
また、次第に余裕が出てきたのか、「ここの表情が魅力的だった」、「腰の振り方が良かった」、「決めポーズがかっこ良かった」など、色々な人に声を掛けて貰いました。
お互いの良いところを伸ばしあって、残りの日々も切磋琢磨して参りましょう。
筋肉痛も思い出のうち。
この後2日間、歩き方がぎこちなかったのは秘密です……。
練習を重ねるにつれ、コモンビートも、ここに集っている皆も、どんどん好きになっていきます。
残りの日々も本当に楽しみです。