キャストインタビュー1 ボーダーガード隊長 安藤嘉一(あんちゃん)さん | NPO法人コモンビート
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キャストインタビュー1 ボーダーガード隊長 安藤嘉一(あんちゃん)さん

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こんにちは。青大陸の中村美智留(ちるちるみちる)です。
コモンビート15期プログラムが始まって早くも1ヶ月が経過しました。
自分の配役やダンスの練習を各々頑張って続けています。
今日は、青大陸の中から、ボーダーガード(*1)の隊長を務める安藤嘉一(あんちゃん)さんにインタビューを行いました。


Q. さっそくですが、コモンビートを知ったきっかけを教えてください。
A.友達が8期のプログラムに参加していて、夫婦で公演を応援しに行ったのがきっかけです。
普段から人見知りをする妻は、劇場でも最後列に座るほどだったのですが、公演が終わったら泣いていました。
「これに出てもいい?」と訊かれたので、「僕も出たい」と言ったら、
「あんちゃんが出るなら私は出ない」と言われてしまいました。
知らない人だらけの中に飛び込むことが、妻自身の挑戦だったのだと思います。
結局、10期は妻だけが出演し、翌年の12期に夫婦揃って出演しました。
夫婦揃っての出演は、一生に一度のビッグイベントでしたよ。
今回の15期はキャストとして2度目の参加です。
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Q.なるほど、奥さんの方が先にコモンビートに出演していたのですね!
夫婦で出演なんて、本当に素敵な体験でしたね。では、今回の役どころ、
ボーダーガードに選ばれたことについて、どのように感じているのか教えてください。

A.ボーダーガードに任されたことは、正直なところ、衝撃でした。
オーディション時のキャストカルテ(*2)には、たった二言、『青』『かけがえ(*4)』とだけ記入していたんです。
オーディションでは、自分の個性を出せるだけ出そうと思っていました。
ボーダーガードとしての希望を出していなかったことと、責任感という観点から、
ボーダーガードに選ばれたことは衝撃でしたよ。
歴代のボーダーガードに対して、「すごいなぁ!」という思いを持っていたため、
緊張感と身の引き締まる思いを感じています。
今期は今期で、自分達の良さを活かした爆発力を見せられればと思っています。
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Q.ボーダーガードに選ばれたことは、きっと奥さんも驚かれたことでしょう。
A.僕ほど驚いていませんでしたよ。
「あぁ、よかったじゃない。あんちゃんにピッタリだよ。」とあっさりしていました。
隊長という役どころは、普段の生活でも職場のリーダーを務める自分のイメージと重なりますし、残業が多いところや部下から仕事の文句を言われてなだめるところなど、自分自身に近いところも多いんです。
普段の自分の良さを上手く活かせればなぁと思います。
Q.それでは、100日間を通じての目標を教えてください。
A.15期で自分の持っているものを出し切りたいと思っています。
昨年の12期では、初めての参加ということもあり、コモンビート流のやり方を知ることを
大切にしていました。今回の15期では、「こうしたらいい」と思ったことを、
言葉でも行動でもどんどん発信していって、自分の持てる物を出し切れたらと思います。
持てる力を全部出して、最高の舞台を作るために全力でいきたいです。
 『共通の鼓動(*3)』の中で、「それぞれに違う輝きが
まざりあえばまた美しいわ」という歌詞があります。
それぞれ101人が違っていていいのだから、それぞれの個性が発揮できる形で
最高のパフォーマンスをしていきたいです。
あとは、100日後に笑っていたいですね。やり残したことや心残りが少しでもあると、
心から笑えずに笑顔が曇るんですよ。「全部やった!」って言い切れて、
心から笑えているといいですね。
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Q.確かにあんちゃんの笑顔は私も大好きです!コモンビートに参加して、変化したと思うことはありますか?
A.妻ほど変化した人間はいないと思います。公演を観に行くことでも挑戦だった妻が、
自分から参加を決意して、全くの初対面だった人たちと100日間を乗り越えました。
その後、転職を決意する原動力にもつながったようです。
このように変化していく人間を間近に見ることで、コモンビートの『人を変化させる力』ってすごいんだとつくづく思いました。
僕たちは今100日間のプログラムの真っ只中にいて、それぞれの生活の中で
挑戦を重ねる日々ですが、観客の皆さんにもそれぞれの生活やストーリーがあるんです。
コモンビートのミュージカルには、キャストとして参加している人間だけでなく、
観客をも変化させる力があります。僕の妻が公演を見てからどんどん変化していったように、
自分達もそれだけのものを伝えていきたいですね。
Q.どんな方にゲストキャスト(観客)として来て頂きたいですか?
A.まずはぜひ、夫婦で見に来て貰いたいです。
僕たちは結婚12年目ですが、お互いの思いや経験を振り返るいいきっかけになったんですよ。ミュージカルの中では、異なった文化を持った人々が出会って、交流し、戦争し、仲直りして、未来への願いを伝えます。
『はじめての出会い』『言葉を超えて』『みんなで大騒ぎ』『共通の鼓動』『決断の刻(戦争)』『願いをのせて』『すべてをこえて』(※以上、どれもミュージカルナンバー)
これらはどれも、僕と妻が出会ってからこれまでに過ごしてきた時間とぴったり重なります。
ぜひ夫婦で観劇に来て、これまでの時間を振り返って貰いたいですね。
 また、可もなく不可もなく不満もなく、っていう生活を送っている人たちに、ぜひ来て貰いたいです。
日々の生活で本当に「やりきった!」という満足を得られているのならばいいのですが、
そうでないのならば、「ちょっと違う世界がありますよ。なんだか楽しそうですよ。」
って伝えてあげたいですね。
心が動くこと、体験すること、101人が100日を掛けて全てを出し切ること。
そこで得られる新しい世界っていうのは、きっとほとんど全ての人にとって
衝撃の世界だと思うんですよ。101人が100日間100%の力を出し切ったらどうなるのか、
そこでどんな世界が見られるのか、見に来て欲しいですね。
Q.それでは最後に、出演者の仲間に向けてのメッセージをお願いします。
A.ボーダーガードの2人に向けては、全開で全部出して自由にいきましょう。
日々の練習の中でも、どんどん新しいアイディアを出してくれる頼もしい2人です。
101人の中から3人だけ選ばれたのは、一生に一回のチャンスです。
出し惜しみせずに、全力でいきましょう。
 他の大陸の人々に対しても、このシーンでこの配役で出演できるのは、どの役でも一生に一回だと思います。
同じ役、同じ大陸、同じ仲間で、同じゲストに対して、もう一回はありません。
一生に一回の機会なので、最高の舞台を作っていきましょう。
終始和やかなあんちゃんスマイルで、丁寧に質問に答えてくれました。
奥さんがいると知りつつも、ファンになってしまった女性も多いのでは?
あんちゃんらしい魅力全開で、残りの日々もいっしょに頑張りましょう。
100日後に、いっしょにいっぱい笑いましょう!!!
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(*1)ボーダーガード:異なる大陸間の秩序と平和を守る国境警備隊
(*2)キャストカルテ:ミュージカルに対する情熱や意気込み、自己アピールや希望を記入する用紙
(*3)『共通の鼓動』:コモンビートミュージカルの中で、異なる文化を持つ人間が出会うシーンである女の子が歌う曲
(*4)かけがえ:ミュージカルのオープニングをかざる曲『かけがえのない仲間たち』のこと