自信をもって演技をする! | NPO法人コモンビート
企業・自治体の方 学校関係者の方 お問い合わせ

自信をもって演技をする!

個人で湊小学校避難所でのボランティアを
していたをきっかけにプログラムに参加した
とこーちゃんこと都甲マリ子さんより、
1月5日の練習レポートです。


=====

1月5日。
この日は2013年になってからの初練習!
ということで、朝からみんなで
日和神社に公演の成功祈願のお参りにいったり、

前日から始まっていたこどもプロジェクトに参加して
「大人ミュージカル」を披露したり、
旧北上川の脇にある「まちなか復興マルシェ」にて、
19日のPRのためのパフォーマンスをしたり、盛り沢山な午前中……

からの!!

お昼すぎに山下屋内練習場に入ったキャスト陣が見たものは…!

どーん。

初の舞台装置でした。

今まで練習で「あるつもりで」やってはきたけれど、
いまいち実感がわきにくかった丸台や壁たち。
朝から舞台監督のなかさんこと中里やすゆきさんと、
初めて顔を合わせた「ブラックスピリッツ」と呼ばれる
裏方キャストの方々が朝から仕込んでくださっていたのでした。

練習開始後は、装置の移動も込みで戦争シーンなどの練習。
みんなの集中力がみるみる高まっていきます。

練習中に「なんだか今日はいつもより体育館が暗いな…?」
と思っていたら、床に本番で使用する
黒いリノリウムが貼られていたのでした。

激しい動きを伴うシーンでは、
足元の環境も大事ですからね。

朝からありがとうございます!ブラピの皆さま☆

その後、リバースのシーン練習では、
演出や振付ががらっと変わりその練習。
振付は手話を主としたものとなり、
より具体的で切実なメッセージを発するものとなりました。

私はリバースのシーンで、
大陸スピリットの役をいただいているので、
そちらの振付も変更となりちょっと動揺…

新しい振付を覚えるのは大変ですが、
本番に自信をもって演技をするために頑張ります(~~)ノ

私は震災後、ピースボート災害ボランティアに参加した後、
個人で湊小学校避難所でのボランティアをしていました。

そこでコモンビートメンバーの宿泊の受け入れをしたり、
逆にコモンビートの皆さんに
避難所の夏祭りに出演していただいている間に
「石巻でミュージカルをやる時はぜひ参加して!」と誘われたのが
東北公演出演のきっかけです。
  
震災前は東京で俳優修業をしていた私は、
今回の公演に参加して、
「石巻でも舞台に立つことができる!」と
震災前後で生活が大きく変わってしまったことから起こる、
アイデンティティ崩壊の危機から脱することができました(笑)

ボランティアで石巻に来て、
今は被災した福祉系NPO団体の職員として、
施設の復旧・復興のために働いています。

でも、知らない土地で生活をするというのは
いいことばかりが起こるわけでもないし、
自分の選択に自信が持てなくなることもあります。

そんな中参加したコモンビートは、
「前向きに頑張っていこう!」という気持ちを
改めて思い出させてくれました。

優しさや、ポジティブな気持ちは
今の石巻にとって最も大切なものだと思います。
そんな気持ちを持ったメンバーがたくさん集まって、
今回の公演が石巻を中心として行われることを、
心から感謝しています。  

レポート:とこーちゃん(都甲マリ子・東京都町田市出身、石巻市在住)