シーンに魂を! | NPO法人コモンビート
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シーンに魂を!

22nd_120804_title.JPGこんにちは。
今回は22期赤大陸の山本愛(凛)が8月4日(土)の公式練習の様子をお伝えします。


本番まで60日を切ったこの日、「こっそりバディ」がスタートしました。”バディ”とは、英語で「相棒・仲間」という意味です。
ランダムなくじびきで、自分の大陸以外の誰かの”バディ”となります。”バディ”は自分の相手となったキャストがどれだけ一生懸命練習に取り組んでいるか、周囲をサポートしているかを、こちらが観察していることは内緒のまま、こっそりと見守るのです。
「このシーンの笑顔がとってもよかったよ!」とか、「周りに気遣いしてるの、ちゃんとみてるよ」とか言われたら、嬉しいじゃないですか(^^)
こっそり、だれかが見守ってくれることによって自信が湧いてきたりします。
みんなが誰かの「こっそりバディ」であり、かつみんなが「こっそりバディ」に見られる存在です。
上手にこっそり、相手の輝きを引き出す存在になれたらいいですね。
この日は、東京から通う最強キャスト、長紘子(オサ)さんによるスウィングダンス&筋トレのウォーミングアップでスタート。
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午前一番の練習は、アンコールで歌う「コモンビートテーマソング」から始まりました。
石ノ巻でのパフォーマンスの1つとして、このナンバーも披露したので、大体の流れは掴めていましたが
改めて振り付けを確認し、より一体感のある「コモンビートテーマソング」に近づけました。
次に練習したのは「コモンビート~すべてをこえて」という歌です。
「A Common Beat」ミュージカルの物語のラストシーンで、全キャストが力強く歌い上げる曲です。
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“わたしたちを繋いでいる ひとつの鼓動感じて 命のリズム 生まれるメロディ コモンビートはすべてを超えて 強く強く 響き合う”
まずは、ソプラノとアルトと音を覚え、きれいに合わせる。
次は語頭をしっかりと歌えるよう意識する。
そして最後に、自分のお誘いした(したい)相手を含む1800人のお客さんの前に立つイメージを持って歌いました。
お客さんを意識した時、キャストの背筋がぴんと伸び、目線も力強く、堂々とした表情へと変化していました。
「届けたい」想いが歌に魂をこめた。
そんな感じがしました。
これからの残りの練習を越え、本番でキャストが込めるこの歌のパワーは、どれだけのものになるでしょう。楽しみです。
その後、ランチタイムへ。
今日のこの時間に、初めて「大陸ダンス」衣装が一部配布されました。過去期からのダンス衣装を大事に受け継ぎます。
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午後からは、先週に引き続き「Rebirth ~未来へつなぐ鼓動~」「名もなき我が祖先」のシーン練習をしました。
「Rebirth ~未来へつなぐ鼓動~」。戦争で全てを失った場所からの”誕生”、を主に手の動きで表現するこのシーン。動くのは手だけでも、動かし方・タイミング・表情により、優しい力強さが伝わってくるのが不思議です。
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「名もなき我が祖先」は、「朗読」と「歩く」という表現で主に構成されるシーンです。今回は、周りの人を意識して「歩く」感覚を掴むための練習を主に行いました。
普通に歩く→周りの人が歩いている方向を違う方向に歩く→ある人が止まったら自分も止まる→動き出したらすぐに自分も動く
という段階を経、より敏感に周りを意識し、魅せる「歩き方」を研究しました。
どこかへ向かって、何かに向かって「歩く」人々。その中から「声」が聞こえてきます。その声は、客席に、自分たち自身に、直球で語りかけます。
「私たちは、戦争の悲しみを忘れてしまってよいのでしょうか。」
「たくさんの命がつくり上げたこの国を、大切にできているのでしょうか」
この日、東京から特別に来てくださったのは、コモンビートの舞台監督であり、「戦争」シーンの振りを付けた人でもある、中里友一(なかさん)さんです。
中里友一(なかさん)さんの演技指導のもと、「戦争」シーン練習が始まります。
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同じ、”武器を地面にたたきつける音”でも、相手を殺しに行く剣幕が表す音なのか、
本音は怖い自分を、奮い立たせるための音なのか。
一つ一つの動き・目線に意味や物語を込めることで、シーンに命が吹き込まれていくような気がしました。
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「あふれ出す感情から発される叫びを抑えるな。」という演技指導が、印象的でした。
ただし、感情が高ぶりすぎて演技中に怪我をしたりしないよう、「コントロールすること」も、忘れずに。
最後の時間は、「全大陸ダンス」見せ合い練習をしました。
12種類の大陸ダンスすべて通して踊りました。
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直前に30分ほど大陸時間が与えられたので、その時間で必要な復習をした上で「見せ合い」に臨んだ大陸も多かったでしょう。
じつは、7月上旬の立ち位置発表後、公式練習では初めての「大陸ダンス」時間でした。
前より魅せる踊りができたな、と思う人もあれば、
あれ、前はできていたところが出来なくなっていた、などと感じた人もいるかもしれませんね。
シーンが進むにつれ、練習することも増えていくけれども、どれもおろそかになってはいけない。
「練習は、1人でも、できることがたくさんある。今出来ることを毎日少しずつでも練習することで、着実に前に進んでいける。」というキャプテン田井淳美(あっちゃん)さんの言葉が響きました、ね?
全シーン、ひととおりの流れは、受け渡されました。
あとは、私たちがいかに各シーン、各ダンス、ひとつひとつの動き、歌詞、に意味を見出し、「22期 A Common Beat Musical」に命を吹き込んでいくのか。
22期の本気の見せ所です。 
本番まで後、55日!