【33期中部】公演後のキャストの感想Vol20「想いを貫く」 | NPO法人コモンビート
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【33期中部】公演後のキャストの感想Vol20「想いを貫く」

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33期キャスト&スタッフの三須茉莉子(Missマリコ)です。
終わってみれば、あっという間の100日間(スタッフ期間を含めて200日間)でしたが、私が今までの人生で得たことがないもの、得たくても得られなかったものを手に入れることができました☆

33期のキャストをやるなんて、考えてもいなかったです。ましてや、スタッフをやるなんて。
でも、スタッフに誘ってくれたメンバーに、そして、最後まで一緒に駆け抜けてくれたメンバーに本当に感謝です。

私はミュージカルなんて全然興味なかったし、踊るのも衣装を作るのも、発信することも、苦手でした。大の大の苦手でセンスなしでした。
ただ、33期をやると決断したのは、「キラキラした大人を増やしたい!」ということでした。

争いが絶えない世界、毎日悲しいニュースが絶えない世の中ですが、何かに本気になっている大人が溢れていたら、世の中や人生はもっともっと楽しいものになると思っています。キラキラした大人が身近にいたら、子ども達が憧れて、夢を描き、輝く未来を自分の手で作っていくのではないかと。
だから、そんなキラキラした100人のキャストを集め、更にはその100人の想いを届けて、5,000人のGキャスト(観客)を集めたいと思いました。

そうして歩み始めた私の33期生活、上手くいったなんて思えたことはほとんどなく、それでも、とにかくがむしゃらにひたむきに走り続けました。
発信部のリーダーだった私は毎週末の練習の最後に、チケットのお届け枚数を発表し、みんなの心に焚き付け、発信がワクワクするように、みんなの背中を押す言葉を考え、力強く伝え続けました。

本当にステキな100人。一人一人それまでの人生で尊い経験をしてきたし、やったことないような踊りや表現に挑戦し、思うようにいかない悔しさとできた時の喜びを味わい、作品を良くしたいと思えば思うほど意見の食い違いに戸惑い、それでも作品や仲間に向き合い続けた100人。だからこそ、こんなステキな仲間と作る舞台をたくさんの人に見てもらいたかったし、キャスト100人には自信を持って、周りの人に伝えて欲しいと思いました。私はみんなが踏み出したことのない一歩の後押しをし、みんなの中に眠っている可能性を最大限に引き出したい、その一心でした。

響く言葉は100人100通り、ペースも100通り、その日の練習で感じることも100通り。。。だから、100人全員に響く言葉なんて、かけられなかったかもしれません。チケットが最後の最後まで伸び悩んだことは、自分の力のなさだと痛感しました。
そんな私の相談に乗ってくれたり、力を貸してくれたりした招待チーム、去年のスタッフ、サポーター、他の地域からの応援には、本当に本当に感謝しています。

そうして迎えた公演初日の朝、最終的なGキャスト(観客)予定来場数が発表されました。
結果は5,151人。

発表された直後、悔しくて涙が溢れました。合計は5,000人を越したけど、それは私たちキャストが集めるべくGキャストを、招待チームが補ってくれていた結果でしたから。最後の最後まで自分の力が足りなかったという思いしかありませんでした。
ただ、「私たちの舞台を楽しみに足を運んで下さる方々に自分達の想いをしっかり届けよう。来たくても都合で来れなかった人にも、日本中に世界中に会場をはみ出すくらいの想いを届けよう!」と100人の仲間に伝えました。

それなのに、個別に声をかけてくれた人がみんな、
「みすまり、おめでとう!」
「みすまり、やったね!」
「みすまりが集めた5000人だよ!」
という祝福する言葉ばかりで、不思議でした。

「私じゃない。」と言ったら、
「みすまりが集めたんだよ。みすまりの想いが、みんなを動かしたんだよ。」
「みすまりの想いを聞いたから、俺らも動きたいと思ったんだ。」
「みすまりの『できる!』って言葉に、勇気づけられた人、多いと思うよ。いつも熱い想いを届けてくれてありがとう。」
という言葉が返ってきました。
全然予想もしていなかった言葉でした。

33期を始める前の私は、いつもいつも周りを見渡していました。自分のことより周りのことを考え、人のことを優先してきました。
そんな私を心配し、周りの人がかけてくれたのは
「もっと自分のことを考えて良いんだよ。」
「もっとわがままになって良いんだよ。」
「言いたいことを言って良いんだよ。」
という言葉です。でも、そんなことできませんでした。自分勝手に振る舞うなんて。

でも、公演が終わってその意味がやっとわかりました。
「自分の想いを貫く」ということ。
熱い想いをぶれずに伝え続けたからこそ、それが相手の心に届き、人を動かし、結果を生み出しました。100人のキャストに伝え続けたのは「キラキラした大人を増やしたい!」「みんなならできる!」という『私の想い』。みんなの練習の様子を見たり、みんなの発言を聞いたりして感じた『私の想い』。だから、「自分のことを考えて良いんだよ」「わがままになれ」というのは、こういうことだったんだと、やっとやっと実感しました。
この経験は私の人生を更に熱く、面白く、そして、輝くものにしてくれることでしょう。

上手くいったことも、悩めることも、全てが楽しいと思えた200日間。
全国のたくさんの人に支えられた200日間。

キャスト、スタッフ、サポーター、事務局、その他にも33期の練習や公演に携わって下さった全ての方々に、厚く深くお礼を申し上げます。
本当に本当にありがとうございました。

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33期キャスト&発信部 三須茉莉子(Missマリコ)