【100日の感想】今振り返って思い出すこと@矢追 亜弥(バナナ) | NPO法人コモンビート
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【100日の感想】今振り返って思い出すこと@矢追 亜弥(バナナ)

バナナです。

私の中には3つの変なムシが住んでいて、今か今かと登場のタイミングを見計らっている。

【No.1 ひらめき虫】
「これってなんの意味あるの?!」っていうようなとんでもない“おバカ”なことが思いついちゃう虫

【No.2 止まらん虫】
いてもいたってもいられなくてついつい行動しちゃう虫

【No.3 後悔虫】
あとからふと立ち止まって「何やってんだろ、わたし…」って後悔しちゃう虫
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そんな3体の爆弾みたいな虫を抱えて、
今回私はキャストとしてだけでなく、
スタッフとして、チケット部として駆け抜けてきました。

チケット部になった時は「なんで私がチケット部?」
と思うほど驚きと戸惑い。

チケットについては全然興味がなかったし、
数字が絡むってだけでゾっとした。

なんだかあんまり楽しそうなイメージ無いけど、
唯一ワクワクしたのは
“満員の光景”!!

「みんなが満員の光景を見たらどんな気持ちになるだろう?」
それだけでワクワクした。

そしてどんな風にしたら満員になるだろうって考えた。
「…???。どーしたらいいのだ???」

正直数字のことは説明されても全然わかんないし、
でも、ぜーーったい満員にしたいし、、
うちの熱血プロデューサーは「大丈夫!おれがなんとかする!」とか言ってる。

「うん!なんかよくわかんないけど、絶対満員になる!」

満員のイメージはしっかり頭に焼き付いた。
100日始まってもいないのに「25期満員御礼ありがとう!」って筆ペンで紙に書いて、まくらもとの壁に貼ってみた。

とにかく満員の客席をみんなに観てほしい!

どうせ未来が決まってるなら、みんなには楽しく100日過ごしてほしいなぁ♪なんて思った。

運命的に集まったチケット部4人の、これまた運命的な共通点は、
「チケットに対してネガティブ」

そんな4人が思いついたことといえば、
「とにかくワクワクしたい!」

「チケット」とか「発信」って聞いてマイナスなイメージを持つ人も、工夫一つで楽しくなるかも!
自分に合ったチケットとの向き合い方を見つけたら楽しくなるかも!
とにかく負担には思ってほしくない。それぞれが楽しんでほしい!

とにかく「ワクワク」をキーワードに走りだした。

でも本気で「ワクワク」と向き合うって実はものすごい奥が深かった。
「なぜ満員を目指すの?」
「なぜ一人でも多くの人に観てほしいの?」
「発信する意義とは?」

チケットに対してネガティブな4人が、避けて通れぬ数々の問い。

でも正解は誰にもわからない。
掲げた信念とつくりあげた正解を胸に、
ネガティブな4人なりに「ワクワク」駆け出した。
「これってなんの意味があるの?」ってこともワクワクする気持ち、勘を信じてどんどんアクション!

チケットのうたの「伝えたい 届けたい ワクワクしたい♪」のフレーズは、
実はチケット部のこゆきが提案してくれたスローガンがきっかけ。

「なんか口ずさんじゃうような楽しいスローガンがいいよね〜」と、もっちーやりぐ

「それならいっそ歌にしちゃおう!」

「チケットのこと、『チケたん』とか呼んだらなんかワクワクするよね♪」とこゆき。

「ならいっそ『チケたん』っていうキャラクターをつくろう!」

そんなこんなで、私は「ひらめき虫」と「止まらん虫」完全放し飼い状態!

 

でも、チケットの数字やらデータやらのうんちゃらかんちゃらのほとんど理解していない私でも、

「こ、これはまずい!!」
と、いよいよ本気で、笑っていられなくなる時がきた。

その時は自分が確かに駆け抜けてきた日々も、
積み重ねた一歩一歩すらも疑ってしまった。

「みんなのために」と思ってやっていたことも、よくよく考えればただの自己満オンパレード…

「後悔虫」の登場だ!!

あー!!もっとああしておけば、こーしておけば。。。

 
でも気づいたら「満員」の夢は仲間の夢になっていた。

105人の仲間たちが目の前にいて、
自分が一人じゃないことを思い出した。

自分の歩いてきた道はもう過去だけど、
目の前にいる仲間は「今」そのもの。

過去の事は後悔しようが酔いしれようが、
思い出の1ページみたいになっちゃってるけど、

仲間は「今」目の前にいて、
仲間の眼差し、背中を、この目でちゃんと見つめること、
仲間の声に耳を傾けることが、
ものすごい支えになった。

過去の自分を振り返って未来を疑うなんて、なんて傲慢なんだろうって思った。

自分だけじゃない。仲間と一緒に走ってきた道なんだ。
自分が困ってるなら、仲間に助けを求めよう!
願いがあるなら、仲間に発信してみよう!

気づいたらチケットについて自分より動いてる仲間がいて、
本気で考えて涙してくれる仲間がいて、
「満員にしたい!」という声もどんどん聞こえてきた。

 
ふと、みんなから見えない練習場の端では、
事務局スタッフやサポーター、
キャストの垣根を越えたかけがえのない仲間たちが、

チケットの集計やら、データの整理やら、面倒で大変な作業をしてくれている。

(そうだ。みんな見えないところで支えてくれてるんだ。)
(みんな見えないけど努力してるんだ。見えてることが全てじゃない)

それは練習場の中だけじゃない。

全国の仲間もだ!

そして、
家族、職場のみなさん、たくさん迷惑かけたけど、いつも見守って応援してくれてる。

出逢ったてきた大切な人たち、出逢いがなかったら今の私はいなかった!!

観に行くよ!と言って時間をつくってくれた方々には、稽古の時から顔が浮かぶ度に気合いが入った。
みんなが蒔いた種が、花を咲かせ満開になって、
夢が本当になった!!

「あの、フォレストホール、端から端まで
人がいっぱい♪夢がいっぱい♪」
満員の客席を前にして、大好きな仲間たちがきらきら輝いているのを見た時、
本当に本当に嬉しかったなぁ!!!

一緒に駆け抜けてくれて本当に本当にありがとう!!!!

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きっとこの105人は、最高の舞台を作れるほど決して器用な105人ではなかったと思う。

むしろすごく人間らしくて、ハートフルで、不器用な、
そんな105人だったんじゃないかな。

でも、一人ひとりが強くて確かな一歩一歩を踏み出したことで、大きな大きな105人の一歩になって、

舞台も客席も最高の空間をつくることができたんだと思う!

いや、この舞台をつくったのは決して105人だけじゃないね。
失礼!!w

本当にみなさんのおかげです!!!

 

最後に、これは100日が始まる時にもらった、私の名札ケースに貼ってあった言葉。

 

「しつこく一生懸命にやっていると、
目標からすごく離れたところにいても
いつのまにか近づいていることに気づく日は来るんですよ」

まさにこの言葉の通り。

しっかり体感してきました!!
矢追 亜弥(バナナ)
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