17期キャストインタビュー 青大陸 神谷吉則(よし)さん | NPO法人コモンビート
企業・自治体の方 学校関係者の方 お問い合わせ

17期キャストインタビュー 青大陸 神谷吉則(よし)さん

title101205interview.jpg
12/5(日)、17期プログラムでは2回目となる合宿のランチタイム。
青大陸の一員としてミュージカル初参加の私、本郷真二(Cyndi→以下シ)が、
コモンビート最多出演回数記録保持者の一人である、
大ベテランの神谷吉則(よし)さんにお話を伺いました。


「中部を愛しています」と言い、はるばる神奈川県から参加されている
神谷吉則(よし→以下ヨ)さん。
「今まで」と「これから」について、いろいろ語ってくれました。
yoshiinterview_1205_01.jpg
シ)では最初は無難に、コモンビートに参加することになったきっかけから教えてください。
ヨ)大学のダンス同好会の先輩がコモンビートのミュージカルに0期、1期と出演していて、
 その先輩に誘われて、1期の公演を見たのが始まり。
 そして、「体験会に来なさい」と言われて2期の体験会に行って、そのまま2期に参加した。
 …でもその先輩は、2期には参加しなかったんだよね~。
シ)あらら、じゃぁ単身で飛び込んだわけですね。
 実際、参加してみてどうでしたか?
ヨ)当時は、芝居や歌は今ほどは興味が無かった。
 練習では、さんざん「笑顔」と言われるが、「俺はダンスがしたいだけなんだ」みたいな感じで、
 笑顔の練習なんてしなかった。
 もちろん、自分でその場面に必要だと思えばやるけど。
 それでケンカになったこともあった。
シ)いまのよしからは想像がつきませんよ。
ヨ)出演を重ねるごとに「コモンビート」というものに馴染んできたのかな。
 でも、今でもそういう気持ちは無いわけじゃないよ。
シ)そうなんですか?よしからそういう言葉を聞くと、ちょっと安心します。
yoshiinterview_1205_02.jpg
シ)話は変わりますが、ダンス自体はいつからやっているんですか?
ヨ)高校のとき、テレビでやっていた「ダンス甲子園」やZOO(※1)に憧れてやり始めた。
 大学でダンス同好会に入って、ヒップホップとジャズダンスをやっていた。
シ)えっと、ヒップホップはなんとなくわかるんですけど、
 ジャズダンスって、名前は聞いたことあるけど、どんなダンスなんですか?
ヨ)ん~、TVCMとかでもたまに見ると思うけど、こういうの。
 (と、身振り手振りで軽く実演してくれましたが、残念ながら私には言葉では説明できません。
 きっと多くの方がTVCMで見たことあると思います。)
シ)なるほど、私も見たことあります。それをひたすら踊っていたわけですね。
ヨ)うん。大学には、ダンスをしに行っていたようなものだった。
 年に1回、そんなに大きなホールではないけど公演もやってて、3年の時には総合演出もやった。
シ)そんな頃から演出をやっていたのに、いまだに裏方にまわらず出演を続けているのはなぜですか?
ヨ)それはもちろんダンスが好きだから。
シ)ああ、「自分が踊ることに意味がある」っていう感じでしょうか?
ヨ)うん、そうだね。
 あくまで、自分自身がステージで踊ったり歌ったりすることにこだわりたい。
 それに、毎回同じ演目ではあるけれど、でも決して同じではない。
 所属大陸や配役によって全然違うし、参加している人、そして出来上がるものが毎回違う。
シ)ちなみに、出演回数の最多記録保持者の一人だそうですが、今まで何回出演しているんですか?
ヨ)2,3,5,6,7,10期と、この17期で7回目だね。
 スタッフとしては、6期でダンス部兼任、
 それと、18期(次の東京公演)にもスタッフで参加することになった。
 
 あと、4期と9期では、ブラックスピリッツ(※2)として参加したよ。
 ちなみに、5期まではダンス部は無かったので、6期の僕らが初代ダンス部だね。
シ)…おお~、初参加の2期からほとんど参加しているんですね。
 やったことが無い大陸や役はあるんですか?
ヨ)青大陸は4回やってるんだけど、赤大陸は無いんだよね。
シ)たしかに、よしと言えばヒップホップ、ヒップホップと言えば青大陸ですもんね。
ヨ)役は、5期で青大陸の権力者、7期で緑大陸の権力者をやった。
 ボーダーガード(国境警備隊)がやったことないね。ぜひやってみたいんだけど。
シ)コモンビートでは、ミュージカル以外にも各地でよさこい祭りなどに出ていますが、
 そういったプログラムに参加したことは?
ヨ)今年の夏のどまつり企画(※3)が初だったんだよね。
シ)これまではミュージカルにしか出ていなかったのに、ここにきてミュージカル以外のプログラムに参加することにした理由は?
ヨ)もともとよさこいは興味なかったんだけど、
 日本三大よさこいと呼ばれるどまつりの規模に驚いて興味を持った。
 
 そしてなにより、大好きなコモンビート中部の仲間が出るということで、
 いてもたってもいられなくなり、半分勢いで参加することにした。
 自分の表現の幅を広げたい、という気持ちはあったしね。
yoshiinterview_1205_03.jpg
ヨ)本番を踊りきった後は、ミュージカルとは違う達成感があった。
 来年またチャンスがあれば参加したいね。
(ここで、ランチタイムということで、同じテーブルに関西から応援に来てくれていた
16期初参加の北川知彰(マーク→以下マ)さんがいたので、せっかくだからと話を振ってみました。)
シ)マークからは、何か聞きたいことは?
マ)えっと、じゃぁひとついいですか?
マ)ダンスについて、コモンビートに参加して、
 それまではやったことが無かったダンスもあったと思うのですが、発見などはありましたか?
ヨ)一番大きかったのは、ペアダンスかな。
 ヒップホップは基本的に一人で踊る感じだけど、ペアダンスは絶対に協力が必要。
 この感覚は、ヒップホップにはあまり無いかな。
 それは、言わば「異文化」だった。
 
 異性と手を取り合って踊るということが初めてだったので、最初はとにかく恥ずかしくて、
 あまり練習をしようとしなかったから、相手の子に怒られてしまった。
yoshiinterview_1205_04.jpg
ヨ)他にも、世界各地の伝統的な踊りや、手話を取り入れたダンスなど、様々なものがあるので、
 斬新というか、ダンスに対する認識が広がった。
シ)では最後に、17期初参加のキャストや、
 「興味はあるけど…」と参加に踏み切れないでいる人に向けて、メッセージをお願いします。
ヨ)ダンスや芝居、歌など、できなかったことができるようになる、
 それはすごい大きなことだと思う。
 きっと100日後には、今とは変わった自分がいる。
 とにかく飛び込んで、それから考えたらいいと思うよ。
シ)あ、最後と言いましたが、もうひとつ、よし自身がこの17期にかける想いなどもお願いできますか?
ヨ)そうだね~、自分自身が楽しみたいし、それによって、周りにもいい影響を与えられたらいいな。
 それと、なんて言うかな、温故知新っていうか、コモンビートがこれまで築き上げてきたものを、
 新しいキャストに伝える役目を果たしたい。
 それが自分の役割だと思う。
yoshiinterview_1205_05.jpg
シ)長時間お付き合いいただきありがとうございました。
ダンスだけでなく、各シーンにおいても頼られる存在で、
いつもにこやかにみんなに教えてくれる神谷吉則(よし)さんは、
コモンビートで出会った奥様の理恵子(くぅちゃん)さんと
ご夫婦で参加されていることでも有名ですが、
今回は、「一人の男としてのよし」に的を絞ってお話を伺いました。
よしはこの日もにこやかに、昼休憩の1時間、時間ギリギリまで付き合ってくれました。
そして、突然インタビューに参加させてしまった北川知彰(マーク)さんは、
何がなにやらわからない状況だったと思いますが、最後までお付き合いいただき、
また、ブログへの登場も快く了承してくださいました。
お二方とも、貴重な時間をいただき、本当にありがとうございました。
※1 ZOO…1990年代前半頃活動していた人気ダンスユニット。今でいうとEXILE。
EXILEのリーダーであるHIROや、TRFのボーカルのYU-KIが所属していた。
※2 ブラックスピリッツ…舞台の裏でパネルや大道具を操作する裏方さんをコモンビートではこう呼ぶ。
いわゆる黒子・黒衣。公演を裏から支えてくれる、縁の下の力持ち。
※3 どまつり企画…中部お祭り企画 ~にっぽんど真ん中祭り~
2010年の夏に開催された「第12回にっぽんど真ん中祭り(通称:どまつり)」に、コモンビートは「コモンビートZ」として参加した。